夏の思い出
10月になって、今頃ですか(・・。)ん?
ですよね^_^;
思い出というほどでもないけれど、備忘録として、記しておきます。
興味があったらお付き合いください
今年は父の初盆だったので、8月はあっという間に過ぎていきました。
というのも、↑この初盆、一般的には初盆の法要を営むだけだと思うんですが、当遠州地方には独特の初盆の風習がありましてね。
そのことを、書いてみます。
まず、祭壇。
葬儀ほどではないですが、結構派手な祭壇を、設置します。
近頃は、通夜、葬儀はほとんど葬祭場だと思いますが、初盆は自宅。
祭壇も、6畳用とか8畳用とか、もっとそれ以上に大きいのとか・・・飾るわけなんです。
祭壇は葬儀屋さんで借ります。
この1年の間に亡くなった方の初盆なので、数は多いですよね。
GWころまでに決めないとなくなってしまうということなので、家では、49日の法要が終わるとすぐに、予約。
そして
お盆前に葬儀屋さんが祭壇を設置。
初盆は祭壇を飾って、親せきを呼んで法要。・・・だけではありません。
お盆の間(13日~15日)、地域の方や知り合いの人たちに弔問してただくんです。
葬儀の時のようにね。
これを盆義理といいます。
盆義理は、ほとんど13日の夜に廻る方が多いです。
13日の夜は、隣組(私のところでは、13軒)の人たちに弔問客のお迎えのお手伝いとでもいうんでしょうか、部屋に待機していただきます。
今回法要は14日だったんですが、13日に法要がある場合は、親族にも弔問客のお迎えをしてもらいます。
家の中は人でいっぱいです。
↑廻ると言いましたが、地域や知り合いで初盆のお宅が何軒もある場合、盆義理で廻るという言い方になってしまうのです。毎年少なくとも1軒以上、5軒も6軒も盆義理でうかがうことがあります。
自分の家が初盆でも、知り合いの家が初盆だと、盆義理にうかがいます。
盆義理は、喪服を着て、「盆供」(一般的な「ご仏前」です)を持って弔問します。
盆義理の意味は、「義理を立てる」ことだと解釈しています。
逆に盆義理にうかがわないのは義理を欠くということでもあるわけです。
初盆を迎えるお宅が多いと、喪服姿の人が町の中に、あふれる。・・・というほどではないけれど、
この地域を初めて訪れた人は、何事がおきたのかと驚くようです。
「盆供」には、ご縁によってはいろいろですが、今はだいたい、地域の方では相場は1,000円くらい。
弔問いただいても十分なおもてなしができないので、挨拶状とお茶やジュース(缶やペットボトル)そして粗品(そうめんが多い)のお返しをします。
↑これらの物はすべて葬儀屋さんで調達できますが、家ではお茶ペットは量販店で買いました。挨拶状は買取、ということなので、枚数を決めなくてはいけません。そんな時葬儀屋さんのアドバイス・・・葬儀に来ていただいた人数の7掛け位。粗品のそうめんは余った場合は返品できます。
13日に盆義理を済ませることが多いんですが、15日の送り火を終えるまでは霊は里帰りしてここにいて、祭壇も飾ってあるので、まだまだ弔問される方もいます。
ず~~っと家を空けることはできません。
実際14日も15日もいらっしゃいました。
親族が集まって、和尚さんの法要のあと、皆で会食をして、お返しをお渡しするのはどこでも同じですよね。
一通りの行事が終わって、祭壇の片づけ。
片づけは一挙ですね。
時間単位のようです。
家は16日の8時半。
残ったお返し品(そうめん)の返品。
と同時に精算。
そして、各業者のかご盛り(両親の親せき関係からいただいている)の飾りの撤去。
こんな感じの遠州地方の盆行事。
初盆でなくても、ご先祖様がいらっしゃるお宅では迎え火や送り火。
そして、盆義理。
だから、お盆は休暇という感じがしません。
盆休みに旅行はできないですね。
8月はばたばたと2週間が過ぎてしまいました。
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